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2025.06.13

ネオブライス24周年!ジュンコ・ウォング×「桃色の姫」インタビュー

最終仕様の発表が間近に迫るアニバーサリードール「桃色の姫」について、ブライスのトータルプロデューサー・ジュンコ・ウォングにインタビューしました。

彼女が語る「桃色の姫」に込めた想いと、ブライスへの深い愛情をぜひご覧ください。

 

 

Q1:「桃色の姫」ではアニバーサリードールとして初めて着物スタイルが採用されました。このデザインに込めた想いや背景を教えてください。

 

A1:私たちは、2026年に迎える25周年に向けて歩みを進めています。

ブライスはもともと1972年にアメリカでアリソン・カッツマンによって誕生しましたが、2000年にCWCによって日本で復活を遂げたことで、世界的な注目を集めるようになりました。

この25年間、私とチームはここ日本で、今のブライスの姿を形作るために力を注いできました。

 

今回の着物スタイルには、彼女が「再生」されたこの国・日本への敬意を込めています。

そして、その物語を世界中に伝えたいと思いました。

 

 

 

Q2:名前に入っている「桃色」には、どんな意味や想いが込められているのでしょうか?

 

A2:ピンクはしばしば「愛」を象徴する色として知られています。

そして、愛こそがブライスという存在の核にあるものです。

日本語で「もも」は“桃”を意味しますが、日本には「桃太郎」という有名な昔話があります。

川を流れてきた大きな桃から生まれた桃太郎は、やがて強く、優しく、勇敢な青年へと成長します。

ブライスのやわらかなピンク色は、この物語へのささやかなオマージュでもあります。

彼女もまた、桃太郎のように強さと優しさを兼ね備え、家族や友人への深い思いやりを持っています。

 

「桃色の姫」――愛と強さをあわせ持つ、まさに彼女の姿そのものです。

 

 

 

Q3:デザインで特にこだわったポイントや、工夫された点について教えてください。

 

A3:彼女の着物には、「伝統」と「遊び心」の両方を表現したいと考えました。

ベースはクラシックな着物のスタイルに忠実ですが、あえていくつかのルールを少しだけ崩して、彼女らしい個性を引き出しました。

 

フリルなどのフェミニンなディテールを加えることで、どこか懐かしくもありながら、新鮮で現代的な印象に仕上げています。

それはまさに、伝統を現代の感性で再解釈した、遊び心あふれる装い。時代を超えた優雅さと、今の時代の創造性が調和したデザインです。

 

 

 

Q4:最終仕様の発表を楽しみにしているファンも多いと思いますが、ジュンコさんご自身は今回の仕上がりをどう感じていますか?

 

A4:今年のアニバーサリードールは、本当に満足のいく仕上がりになったと思います。

着物というテーマは、制作を非常に難しくしましたが、そのぶん大きなやりがいも感じました。

サンプルドレスの制作には、ドール着物作家の方にご協力いただきました。その豊かな経験と技術に、本当に助けられました。

 

すべてのディテールが気に入っていますが、なかでも一番好きなのは髪型です。

深みのあるダークブラウンの髪を「姫カット」でスタイリングしたことで、日本の伝統的な美しさが直感的に伝わってきます。

このクラシックなヘアスタイルと、モダンで可愛らしいピンクの着物の組み合わせが、過去と現在を絶妙なバランスで結びつけてくれています。

 

 

 

Q5:もしジュンコさんが「桃色の姫」とお出かけするとしたら、どこに連れて行きたいですか?また、どんな風に楽しんでほしいと思いますか?

 

A5:彼女は、どこにいてもその魅力を発揮してくれます。

ですが、やはり彼女の伝統的な装いを引き立ててくれる日本の風景が、とてもよく似合うと思います。

たとえば、私が毎年冬に訪れている京都はぴったりです。

その時を超えた美しさが、彼女の着物姿に完璧な背景を与えてくれるでしょう。

あるいは、ヨーロッパの歴史ある建築の中で撮影するのも素敵です。

 

どこに連れて行っても、彼女はその場所に自然に溶け込み、美しい写真の中でキラリと輝いてくれるはずです。

 

 

 

Q6:これまでのアニバーサリードールに込めてきた想いについて、改めてお聞かせいただけますか?

 

A6:アニバーサリードールがブライスにとってどれほど大切な存在かは、これまで何度もお話ししてきました。

ブライスのことを「ブランド」「商品」「玩具」「趣味」と呼ぶ人もいるかもしれません。

でも、私にはどうしてもそうは思えません。

私にとってブライスは、“生きている魂”のような存在なんです。

 

アニバーサリードールは、そんな彼女の存在を祝うものであり、彼女の命を吹き込み続ける存在でもあります。

それは、ネオブライスの遺産であり、私たちが注いできた努力――血と汗と涙の証なのです。

 



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